飯岡
【ゆうか】

旧国名:美作
吉井川に吉野川が合流する付近の吉井川左岸,吉野川右岸に位置する。月の輪古墳は昭和28年地域住民が学者や教育者と協力して全面的な古墳調査を行い,記録映画などを製作。古墳は標高320mの山頂にあり全面葺石を敷きつめ,円筒埴輪と朝顔埴輪で墳頂・中段・裾と三重に巡らせ,墳頂部には家形はにわ7基・よろい形・楯形・きぬがさ形・靱形などのはにわを置き深さ約2mの地下に木棺粘土槨(2基),ふもとにも造出をつくりそこにも木棺粘土槨を埋蔵していた。墳頂の2基から多数の副葬品を出土。5世紀初め頃に築造された武将の性格の強い古墳で,造り出しからは遺物はなく,棺の上部からは舟形土器が出土したのみである。毎年8月15日には発掘記念として月の輪祭りが行われる。ふもとの扇状地には多くの後期古墳がある。
【飯岡郷(古代)】 奈良期~平安期に見える郷名。
【飯岡郷(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える郷名。
【飯岡村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【飯岡村(近代)】 明治22年~昭和29年の自治体名。
【飯岡(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7187159 |




