100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

生城山
【おうぎやま】


「おぎやま」ともいう。東広島市の志和盆地の中央に位置する山。標高485mの独立峰。扇山とも書き,この異称は聖武天皇が新しい都を定めるため候補地を捜していたところ,領主が扇を立てて占うと一夜にして山ができたという伝承に基づく。麓野には広い緩斜面が広がる。志和盆地を一望する山頂には志芳荘の地頭であった天野与定が尼子氏と大内氏の対立抗争の激しかった戦国期の大永年間に本格的に築城した生城山城跡がある。城跡には本丸や二の丸・三の丸の跡や北側に見張りの壇,西側に矢倉跡,井戸の壇,お馬が壇などの郭が,東麓の光源寺には殿様屋敷などの地名や遺構が数多く残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7187912