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貝持遺跡
【かいもちいせき】


縄文時代の貝塚遺跡。三原市小坂町貝持に所在。沼田川支流の小坂川右岸に位置し,貝持山から東へ延びる標高23mの丘陵先端部平坦面に立地する。昭和37年に貝持貝塚発掘調査団によって発掘調査が実施されている。層序は第1層表土,第2層貝層を挟んだ黒色有機土層,第3層褐色土層,第4層黒褐色有機土層,第5層褐色土層で,第3層・第5層は遺物を含んでいない。第4層からは縄文後期後半の彦崎KⅠ式・彦崎KⅡ式土器が少量出土している。第2層の貝層は30~40cmの厚さで,西から東へ向かって薄くなり調査区6区で途切れる。第2層出土の遺物は晩期前半の黒土BⅠ式土器・石鏃・黒曜石剥片・貝輪などである。浅鉢形土器のうち口縁部に数条箆描き沈線の施されているものには沈線内に赤色顔料が残り,鉢形土器は平行沈線の間に斜行沈線を巡らし,三角形・逆三角形を連続させたモチーフを描いている。貝層はハマグリを主体とし,アサリ・マガキ・オキシジミなどからなり,シカ・イノシシ・タヌキなどの獣骨が出土している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188195