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左組島
【さくみしま】


佐組島とも書く。豊田郡東野町,大崎上(かみ)島の北東端にある鮴(めばる)崎の北方に位置する島。鮴崎港を北から守る地理上の位置にある。周囲は約2.4km,中央部に129mの山峰があり,鮴埼(鮴崎の東端)の灯台とともに港の位置を知る上で,付近航行の船舶の好目標となっている。鮴崎と左組島との間の海面は,大崎上島側を埋め立て,道路を新設し桟橋を整備したが,10~19mとかなりの水深がある。御手洗港(豊町)が前面に岡村島(愛媛県)があるため避難も含めて良港となっているのと同様に,鮴崎港も左組島があるため良港となっている。島の西側は大崎瀬戸で,水深22~43m。なお,大崎上島の海岸に迫った鮴崎の町並みをそのまま延長すれば,垂水の山麓の入江一帯を干拓した結果陸化した大琴島につながる。大琴島の南は小琴島で垂水とつながり内面が陸化し,天保元年に豊広新開(呉市広町の資産家の多賀谷(たがや)家の尽力により開発)ができ塩田化されたが,現在はクルマエビの養殖を行っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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