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帝釈台地
【たいしゃくだいち】


県北東部,東城川・帝釈川流域の石灰岩台地で,周囲を650~900mの山に囲まれる。台地は古生層非石灰岩や安山岩からなる標高550~650mの面と標高500mの石灰岩の面に分かれる。石灰岩の面は「のろ」と呼ばれ,三原野呂・宇山野呂・飛田野呂があり,台地上に石灰岩特有のドリーネが発達し,地下には天川洞・眼鏡洞・弘法洞窟・そうめん洞窟などの鍾乳洞がある。台地の中央を帝釈川が約200m切り込んで流れ,雄橋,雌橋,鬼の唐門,面抜などの石灰岩をうがった天然橋や断魚渓があり,川沿いの洞窟には26か所にも及ぶ旧石器時代から縄文時代にかけての遺跡が分布する。一帯は比婆道後帝釈国定公園に入り,吾妻帝釈国民休暇村でもあり,帝釈川をせき止めて作られた神竜湖をはじめ,峡谷は帝釈峡として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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