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藤尾
【ふじお】


旧国名:備後

富士尾とも書き,古くは藤布の売買から藤布尾ともいった。藤生が転訛した呼称という(福山志料)。芦田川水系神谷川の上流域。「備陽六郡志」によれば,文永年中金山が開発されて繁栄し,市町・三喜三町・田町・吉屋小路・立小路・横小路・魚売小路・遠所小路・江屋町・江田筋・胡(えびす)町の12町に4,800軒が並んでいたという。白銀鉱が掘り出されていたが,寛正2年3月の長雨で金山が埋まり444人が死亡,坑道76町は水没,さらに同3年3月の大火で町並みは悉く焼失したと伝える。石屋山城跡がある。
藤尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
藤尾村(近代)】 明治22年~昭和34年の自治体名。
藤尾(近代)】 昭和34年~現在の新市町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7190708