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嘉万
【かま】


旧国名:長門

厚東(ことう)川上流域および支流の河原上川・湯の上川流域に位置する。嘉万平野は下嘉万盆地に連なり,上嘉万(八代)・中嘉万・堅田・下嘉万地区に分けられる。地名の由来は,別府長者が当地を開拓しようとした時,夢の中に仙人が現れ,2つの鎌を与えて,これで林を切り開けと告げた。林を切り土地を開いたが,水利が悪条件であることを考えていると,また夢の中に現れ,当地に厳島弁才天を勧請して祀れと告げた。早速,社を建立し,祭事神楽などを執行したところ,その夜急に湧水が出た。その後,農民も集まるようになり,鎌で開いた故に嘉万村,別府長者の開いた所なので別府の荘嘉万村というと伝える(注進案)。
賀万郷(古代)】 平安期に見える郷名。
嘉万別府(中世)】 室町期~戦国期に見える別府名。
嘉万村(近世)】 江戸期~明治初期の村名。
嘉万(近代)】 昭和30年~現在の秋芳町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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