久米
【くめ】

旧国名:周防

久米川によって作られた緩やかな扇状地と三角州とから成る平野部に立地。地名の由来は，推古天皇２年豊前国より八幡神が磯辺の石へ影向したのを見た人々がこれを氏神として祭祀する一方，これを朝廷に報じたときに献上した御久米によるという（注進案）。久米川下流域付近の低い丘陵地だけでも16の古墳が確認されているが，概して後期古墳が多い。このほか弥生遺跡も発見されている（徳山市史上）。
【久米郷(古代)】　平安期に見える郷名。
【久米保(中世)】　室町期～戦国期に見える保名。
【久米村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【久米村(近代)】　明治22年～昭和17年の都濃郡の自治体名。
【久米(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7192713