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勝命
【かつみょう】


旧国名:阿波

吉野川下流北岸の河岸段丘に位置する。地名については,地内にある勝間井の転訛とも考えられている(勝命村史)。「阿波国風土記」逸文に「勝間井の冷水,此より出づ,勝間井と名づくる所以は,昔,倭健の天皇命,乃ち,大御櫛笥を忘れたまひしに依りて,勝間といふ。粟人は,櫛笥をば勝間と云ふなり,井を穿りき,故,名と為す,已上」とあるのは当地のことで(風土記/古典大系),当地がその遺称地にあたり,北方の大俣に湧泉がある。室町期応永17年の北野社一切経の奥書にも「阿州久千田庄勝間井於善福寺,右筆際(隆)寛」などと見え(仏説宝雨経巻第1),当地は久千田荘に含まれていたこと,当地に善福寺があったことが知られる(京都大報恩寺所蔵/大日料7-16)。なお安政3年,野口長年の「粟の落穂」(3冊本)の下巻によれば,大俣村のスケノカタに泉があるとして,昔,勝間井は勝命・大俣両村を含めて称したのではないかとする。また,地内からは石器時代の遺物が発見されている(久勝町史)。
勝命村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
勝命(近代)】 明治22年~昭和30年の大字名。
勝命(近代)】 昭和30年~現在の阿波町の地区名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195636