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熊谷
【くまだに】


那賀郡木頭(きとう)村の南部にある山。神戸丸から北西に派生する山稜3kmの地点に位置する。標高1,010.7m。南川の支流大谷と野久保谷に挟まれてそびえる。那賀川本流の栩谷口から南に目立つ山である。昭和36年の「木頭村誌」にも,村内の主な山岳として記載はなく,昭和40年代の地形図に初めて山名が記載された。古くは地元の人々は野久保の山と漠然と称していた。野久保の山名は伝説にも時々登場する。野久保の奥に五蛇の宮がある。昔,猟師が山で蛇に襲われ格闘の末に殺した。その頃は,蛇を殺した時にはその一部を食べないとたたるといわれていたが,食するに忍び難く蛇を5つに切って祀ったという。熊谷の北面は長さ750m,幅500mの緩い斜面がある。地質は四万十帯に属す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7195910