高島?
【たかしま】

旧国名:阿波
大毛島西部に位置し,北はウチノ海,西・南を小鳴門海峡に囲まれる。もとは竹島・長崎の2つの島からなっていたが,漸次州となり繋がった。「阿波志」によれば,もとは竹島と称していたが,慶安年間に高島に改めたという。古くは無人島であったが,島の周辺を流れる海水の塩分濃度が高いため,塩田が設けられて集落が成立し,鳴門製塩業の中心として栄えた。塩田のため人家は島中央部に密集しており,耕地は乏しく,住民の大部分は製塩業に従事し,生活物資は他町村からそのほとんどを購入した。なお地内の字浜中にある福永家は,藩政初期から当地で塩業を営んできた浜屋で,主屋・土蔵・釜屋・鹹水溜と入浜式塩田が保存され,福永家住宅は国重文に指定されている。
【高島村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【高島(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7196460 |




