王田池
【おうだいけ】

東王田池ともいう。大川郡寒川(さんがわ)町石田西にある溜池。すぐ西側にある中池（中王田池）と合わせて王田池ということもあるが，一般には東王田池を指す。堤高8.5m，堤長423m，貯水量30万m(^3)，満水面積6.7ha，受益面積111ha（中池と同一受益）。敷地面積９万5,314m(^2)で県下59位，池名は，池の北にある天王・山王という地区の水田の灌漑用水として利用されてきたことによるというが，天王・山王という地名が何に由来するものかは定かではない。幕末の「東讃郡村免名録」の長尾東村（現在の大川郡長尾町）に，王田免・王田新開免という地名が見える。現在も石田西地区を中心とした灌漑用水として利用されている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7197988