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男木
【おぎ】


旧国名:讃岐

陽木島とも書いた。瀬戸内海備讃瀬戸の沖合いに浮かぶ島。南方の女木(めぎ)島に対応し,同島とともに瀬戸内海国立公園に属する。地名の由来は,オギの「オ」は,対岸の女木島の「メ」に対する言葉で,島を男女に見たてて命名されたものと思われる。「キ」は樹木の生い茂った木島という意味にもとれるが防御地を意味する城島(きしま)とも考えられる。また一説には紀(き)と呼ばれる出雲系の種族が,この島に住みついたので名付けられたともいわれる。また「大姫(おぎ)(豊玉姫)島」からきたという「古事記」にまつわる説もある。地質は花崗岩を基盤として凝灰岩を間に挟んで讃岐岩質安山岩(サヌカイト)が表面を覆っている。山島で平地はきわめて乏しい。小規模の積石塚のコミヤマ古墳など6基の古墳がある(香川郡志)。
男木島(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
男木島(近代)】 明治23年~昭和31年の雌雄島村の大字名。
男木町(近代)】 昭和31年~現在の高松市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7198083