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直島
【なおしま】


旧国名:備前

備讃瀬戸の北岸岡山県児島半島寄りに位置し,岩礁に近い小島まで含め27の島々で直島諸島を形成する。直島諸島の大半は香川郡直島町を構成するが,井島の北半(石島)と蛭子・筏島は岡山県に属する。直島の地名の由来は,「故新伝」によると古くは加茂女島・名賀島(長島)といっていたが,神功皇后の三韓出兵に際しこの地で吉備の軍勢の集結を待ったことから待島(真知島)と呼ばれるようになり,後年真島に転訛した。さらに保元の乱で讃岐に配流された崇徳上皇が3年間幽閉された際,島民の純真さを愛でて直島と改称したと伝える。崇徳上皇にちなむ地名伝承の代表的なものに姫宮・神子持・公住方・経納山・納言様・京ノ上臈島・局島などの小字がある。町内各島の岬や尾根筋から約2万年前の旧石器時代~弥生時代のサヌカイト製石器が出土し,海浜には国史跡の喜兵衛島をはじめとし,師楽式土器による古代製塩遺跡が多数分布する。荒神島には5~8世紀の祭祀遺跡もあって,この地が古代海上交通の要所であったことをうかがわせる。主島の直島は面積7.82km(^2),海岸線の延長16.6km。黒雲母花崗岩から成り,東西と南北方向で交わる構造線谷によって,最高点地蔵山の123mを中心にチキリ峰・風戸山・京ノ山・姫泊山の5つの山塊に区分され,それぞれの谷間に溜池と,わずかの耕地が開け,その末端の東海岸に高田浦(通称本村),西に宮ノ浦,南に積浦,北には風戸浦の直島四浦と呼ばれる各集落が形成された。少雨多照の典型的な瀬戸内気候で,松を主にウバメガシ・ヤマモモのほか若干の広葉落葉樹と照葉樹を交え,白砂青松の景観美を誇る南海岸一帯は,昭和13年瀬戸内海国立公園特別地域に編入され,琴反地浜には大正10年この地を訪れた若山牧水の「ことひきの 浜の松風 静けしと 聞けば沖辺を 雨過ぐるなり」の歌碑が立つ。
直島(中世)】 平安末期~鎌倉期に見える地名。
直島(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
直島村(近代)】 明治23年~昭和29年の香川郡の自治体名。
直島町(近代)】 昭和29年~現在の香川郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199235