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中姫
【なかひめ】


旧国名:讃岐

讃岐山脈より形成された扇状地形の中央部にあたる沖積平野に位置する。地名の由来は,孝徳天皇の世に,湍津姫命・田心姫命・市杵島姫命の3柱を豊前国宇佐宮から移し姫浜八幡宮に祀ったので郷を姫江と名づけたことにちなむとも,景行天皇の皇女和田姫命が治めたためともいう。あるいは,宗像3座の中津姫神を氏神として祀るところから名づけたともいう(西讃府志)。中姫神田遺跡からは沈線13本の弥生時代前期の土器が出土。赤岡山古墳は5世紀の構築で13基の円墳(うち竪穴式1)から須恵器の壺・提瓶・曲玉・管玉・金環などが出土。小森塚古墳群は6世紀末頃で須恵器などの副葬品多数を出土(昭和48年発掘)。そのほかにも古墳が多く散在する。7世紀の条里の遺称地名が多く残る。また奈良期建立といわれる安井大寺(青岡大寺)跡から八葉単弁蓮花文軒丸瓦(奈良末期か平安前期)・六葉単弁軒丸瓦(平安期)などの古瓦が多く出土(大野原中学校保管)。中姫八幡神社社叢・安井天満宮社叢(県天然記念物)などには中世の面影をしのぶことができる。なお,至徳2年3月日付の安福寺野口地蔵堂への政所明覚寄進状(地蔵院文書/新編香川叢書)に「奉寄進新畠事 合三段小く在荒井西野口□福成坊敷南西自大道東在之」と見える荒井は当地のこととされる。
中姫村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
中姫村(近代)】 明治23年~昭和4年の自治体名。
中姫(近代)】 昭和4年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199281