藤塚
【ふじつか】

旧国名:讃岐
富士塚町とも書く(高松城下天保絵図)。御坊川の西方に位置する。地名の由来は,香西氏の部将でのち生駒氏の家臣となった佐藤道益(栗林に別荘を構えた)の墓塚があったことによるという。また一説には,藤という山伏が飲酒の上,人々を苦しめていたが,生駒公の通行に際しては路傍に拝跪して敬った。その豹変をみて生駒公は,藤が本当の酔漢ではなく通行人を苦しめていると喝破し,彼を斬らせた。その塚を藤塚(徳善寺境内にあるという)と呼ぶことによるともいう(讃州府志)。
【藤塚町(近世)】 江戸期~明治23年の町名。
【藤塚(近代)】 明治23年~大正10年の栗林村の大字名。
【藤塚町(近代)】 ①大正10年~現在の高松市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7199630 |




