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吾北
【ごほく】


県央北部,吾川(あがわ)郡北部一帯の汎称地名。仁淀川中流・上流の右岸域の1町2村,池川町・吾北村・吾川村からなる。面積388.07km(^2)。人口1万1,360人(昭和60年)。仁淀川の支流,上八川川・池川川・中津川の流域が含まれる。地域のやや南寄り,東北東から西南西方向の御荷鉾構造線に沿って谷がのびている。古来,吾北地方から嶺北地方へ通じる交通路ともなり,現在,国道439号が通過している。西は,石鎚山地から南へのびる標高1,500m前後の嶺列が愛媛県境となっている。北西端の筒上山付近が石鎚国定公園に含まれるほか,安居渓谷・中津渓谷,北東部の工石山陣ケ森などの県立自然公園もある。さらに,平家の落人村落の伝承があり,最近まで焼畑がみられた椿山(池川町)や清水構造帯に沿ってかかる雄大な程野の滝群など秘境的地域も残存し,県民の観光・保養地帯の1つでもある。上八川川・池川川・中津川流域と地域が三分され,その中心となる都市的集落の発達はみられない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7205722