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爪白
【つまじろ】


旧国名:土佐

三崎川と遠奈呂川の河間に位置し,海に臨む。古第三紀漸新世三崎層の西端にあたって地層が明確な海岸線と,その後背に開ける山麓の平地からなる。磯浜の景を残す爪白浜は竜串海中公園の一部となっている。地名由来について,口碑に「往昔蹄の純白なる鹿の此の里に出し事あり,爪白の名之に起因す」とあるが(幡南探古録),海岸線の白っぽい三崎層の地層が,西の詰で四万十(しまんと)帯の黒い岩層に断たれている地形に由来するもので,詰まで白い,すなわち詰白が転訛したものという。当地はその昔東の千尋崎から西の城ノ鼻に至る広い範囲であったが,かつての地震により陥没して現在は海となったという伝えがある。現在海中にある弁天島は入船島と呼ばれ,弘安4年に博多を逃れた元船が覆没して島になったと伝えられた。島の山上に弁才天を祀り,かつては祭礼の日以外は入跡を禁じていた(文政八年の記・幡南探古録)。覚夢寺と釈迦堂は両者あわせて発遣来迎様式の寺堂配置にして善尊大師の説話にある二河白道を示すもので,釈迦堂の釈迦牟尼如来像は室町期の作で県下唯一の清涼寺式像であり,覚夢寺の阿弥陀如来像も室町期の作。
爪白之村(中世)】 織豊期に見える村名。
爪白村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
爪白(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7206738