長浜川
【ながはまがわ】

県央部の吾川(あがわ)郡春野町南東部から高知市の南部長浜を経て，浦戸湾に流入する河川。春野町の中央部をほぼ南東に流れる新川川は，春野町東諸木で，西南流してただちに海に入る甲殿川と，さらに東流して浦戸湾に入る本流とに分岐するが，この分岐点以東の新川川を一般に長浜川と呼ぶ。江戸期に野中兼山が高知市に接する春野町諸木地区の唐戸付近を掘削して，旧長浜川の上流と新川川を接続させたもので，この工事により，新川川は仁淀川と浦戸湾とを結ぶ運河の役割をももつことになった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7207139