100辞書・辞典一括検索

JLogos

28

野見
【のみ】


旧国名:土佐

御領寺山脈の一部をなす海蔵寺山系の北山から南の野見湾に面する地に位置する。野見半島南山遺跡から中世の古銭が出土している。野見湾南西の戸島(へしま)からは,弥生時代の土器片や奈良期~鎌倉期の生活用具が多数出土している。この地には,古く野見千軒・戸島千軒の伝えもあり,野見湾を中心に古代に集落が形成されていたものが,海没したとも考えられる。「日本書紀」巻29の天武天皇13年冬10月の条に,「壬辰に,人定(ゐのとき)に逮(いた)りて,大きに地震(なゐふ)る……土佐国の田菀五十余万頃,没(うも)れて海と為る」とあり(古典大系),この白鳳の大地震によるものと伝えられている。
野見郷(中世)】 戦国期~織豊期に見える郷名。
野見村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
野見(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7207494