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初月村
【みかづきむら】


(近代)明治22年~昭和10年の土佐郡の自治体名。久万川上・中流域に位置する。久万・円行寺・柴巻・万々の4か村が合併して成立。旧村名を継承した4大字を編成。役場を久万字柿内に設置。村名は,地形がおおよそ半月状をなしていることから三日月と称し,初月の雅字をあてた。明治24年の戸数278・人口1,332(男677・女655),厩56,船1。同年久万・円行寺・万々の3校が合併して初月尋常小学校となり,字柿内に校舎を新築した。村内は農家が多く,昭和元年の米の収穫高は2,362石,麦は152石となっている。昭和7年頃の資料によれば,面積0.53方里,戸数284・人口1,357,産高は農産6万9,500円でうち米5万3,137円・麦1,138円・果実類927円・楮桑等特用作物846円・蚕繭801円など,畜産2,229円でうち家禽1,875円・家畜354円,林産5,100円でうち建築用材木2,497円・木炭1,275円・薪炭竹材1,328円,このほか瓦・土管などの工産が約640円とある。また交通は高知市との連絡路線3本があり,円行寺から小高坂を経て,高知市に至る線に定期自動車の便があるという(県誌)。昭和9年の世帯数289・人口1,383。同10年高知市の一部となり,村制時の4大字は同市の町名に継承。なお,初月の地名は現在支所名として残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208206