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宮ノ口
【みやのくち】


旧国名:土佐

物部川中流左岸の片地台地の北部に位置し,東と北に山を控える農村地域。物部川の左岸には夢野の鏡岩があり,物部川の古名「鏡川」や香美郡の古称「カガミグン」の起源となったと伝えられている。なお,「土佐物語」の所々一見の事のなかに「夢野と云ふ所あり。平々たる広野の内に,わたり五,六間に,長さ四,五十間計の深き谷あり。猟師谷の底にひしを植て,鹿を追落して取りけるとなり。 よをのこす寝さめにきくそ哀れなる夢野の鹿もかくやなくらん と西行法師のよみ置きし彼の夢合の昔語,思ひやられてあはれなり」とある。地内の夢野のことを記しているが,西行法師の歌にあらわれる夢野は,「土佐物語」でも説明を加えて,「それは津の国の夢野とかや」と述べている。また,同書は,「此所にかゞみ岩とて大岩あり,磨き立てたる鏡のごとくして,往来の男女の影,曇りなくうつるなり。此故に此郡をかゞみと云ふ。又,近所の川をも,かゞみ川と云ふともいへり」などと見える。
宮口村(中世)】 織豊期に見える村名。
宮ノ口村(近世)】 江戸期~明治5年の村名。
宮ノ口(近代)】 明治29年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208337