篠栗耶馬渓
【ささぐりやばけい】

粕屋郡篠栗(ささぐり)町にある渓谷。鞍手郡若宮町に近い，萩尾の呑山を水源とする鳴淵川流域をいう。５段からなる高さ約10mの五塔の滝などがある。山紫水明の地で，春の桜，秋の紅葉，奇岩，幽谷を流れる細流などが多彩な渓谷美を形成する。またこの地域は，篠栗生活環境保全林に指定され，治山事業の一環として県が昭和52年度から46.9haを整備。森林の保全的機能を発揮しつつ，山に親しみ，山を歩く保健休養の場とすることを目的としたもので，同54年度から維持管理が町に移され，管理棟や展望の広場，樹芸の森，駐車場などが整備された。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7211374