背振牧場
【せふりぼくじょう】

福岡市早良区南部の山間地,板屋にある福岡市営の牧場。背振山東方,標高600m前後の緩斜面に立地する。面積約20ha,放牧地・採草地のほか畜舎・サイロなどの施設がある。南区桧原の油山牧場とともに,市内の酪農家のメス乳用子牛を預かり,生後6~23か月間育成。約100頭を収容。字苦笑(にがわらい)と字松ノ尾の2か所に分かれ,前者を中心とする。苦笑では,昭和39年から地元の農家が苦笑牧場を設け,乳牛の年中放牧・自然交尾・自然分娩・牧畜犬の利用を特色とするユニークな山地酪農を昭和50年まで行ったが,福岡市が買収して,昭和58年開場した。隣接して,福岡市の脊振少年自然の家が昭和59年に開設され,小中学生を中心に年間宿泊者約3万人。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7212193 |