黒木川
【くろきがわ】

鹿島市の南東部，多良(たら)岳の北東麓の放射谷をつくる川の１つで，鹿島市大字音成(おとなり)字音成で有明海に注ぐ川。延長3.9km。川口部は北を並行して流れる音成川とともに形成したデルタと干拓地からなる。元禄11年の「肥前国藤津郡七浦内　音成浦田方及び畠・屋敷帳」に一本杉籠・二本杉籠・三本杉籠・四本杉籠・五本杉籠・籠外・搦方などの干拓地にかかわる地名がみられる。「藤津郡村誌」の音成村の項に「黒木川　三等河ニ属ス。広処四間，狭処二間水量トルニ足ラズ。水源ハ本村ノ南方字柳坂ヨリ発シ北流シテ字黒木ニ至リ海ニ入ル。長凡一里余」とある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7216867