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七ツ島
【ななつじま】


伊万里(いまり)市黒川町塩屋の西端から半径750mの円内におさまる近距離にあった10数の島嶼。藩政期,小城(おぎ)藩領であったため,黒川村(現在の黒川町)に近かったが,西山代村(現在の山代町)に属していた。文化9年の伊能忠敬の測量日記に「九月十一日……佐嘉領久原村(現在の山代町久原)枝七ツ嶋を測る。一嶋毎に嶋名なし。……右七嶋とは云へども属嶋共に八嶋,外に岩波石(いわはえ)の小嶋多し。いずれも干潮には歩行渡なり」と記している。最近まで玄海国定公園,県立自然公園,自然休養村であったが,昭和47年工場団地用の土地が造成され,それらの島々は姿を消した。工場団地に昭和48年12月名村造船伊万里工場が操業を開始。また,将来造船の関連工業等誘致も計画されており,島の面影は全くなくなってしまった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217975