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辺田
【へた】


旧国名:肥前

廻里江(めぐりえ)川上流,杵島(きしま)山東麓から東に広がる平坦地に位置する。古墳時代以降の有明海の自然陸地化によって形成された地と考えられる。東部の島津に,もと島であった低丘がある。地名は山麓のそばにある田地の意。稲佐山中腹には,杵島山の古社の1つ稲佐神社がある。同社は貞観3年従五位下,続いて仁和元年に従五位上を授けられている。鎌倉期に「稲佐社十町」の社領を所有(河上神社古文書)。平安期神仏習合によって稲佐神社境内に真言寺院稲佐十六坊を建立。総称して稲佐山泰平寺と呼称(稲佐山略縁起)。十六坊は参道石段200mの両側に所在し,そのうち現存寺院は玉泉坊・座主坊・観音院の真言三寺。石垣の遺構も残存する。参道には天正13年の銘を持つ肥前鳥居がある。また稲佐神社境内南部に鎌倉期杵島郡東部の白石(しろいし)郷地頭白石五郎通益が稲佐城を築いた(杵島郡史)。昭和27年神社の北側にグラウンド造成中,古墳後期のものと推定される古墳群を発見。14基の箱式石棺を発掘。完全人骨2体・銅鏡・刀剣・焼米蔵骨器などが出土。
辺田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
辺田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218586