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山浦?
【やまうら】


旧国名:肥前

背振山地東端,九千部(くせんぶ)山東麓の段丘上に位置し,地内を安良(やすろ)川とその支流が流れる。九千部山南麓の山すそ一帯は古墳の群集地で,数基の円墳群が確認されている。一部が5,6世紀のもののほかは大部分が7世紀前半のもので,古墳時代末期の横穴式石室墳が大半を占めている。丘陵尾根上には南西に開口するもの2基・粘土槨2基・箱式石棺1基,北部に花崗岩巨石で築いた横穴式石室1基・箱式石棺2基,南端に周溝と葺石・円筒埴輪をもつ円墳10号墳と南西に開口する1基がある。遺物はほとんど失われているが,10号墳を除く横穴式石室墳からは碧玉製勾玉・刀子・鉄鏃・金銅製馬具片・須恵器・土師器など,箱式石棺からは碧玉製勾玉・刀子・鉄鏃・滑石製模造勾玉・鉄斧など,粘土槨からは鉄剣・鉄刀が出土している(山浦古墳群)。また,中・低位の段丘上には市ノ坪・四ノ坪の条里遺称名を残しており,当地域が古くから開発されていたことがわかる。葛籠(つづら)城跡は標高131mの高地に築かれた中世の城跡で,勝尾城の出城といわれ,東方に200mの空堀2条と,さらにその東方に約400mに及ぶ空堀2条が認められる。
山浦(中世)】 南北朝期に見える地名。
山浦村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山浦(近代)】 明治22年~昭和34年の大字名。
山浦町(近代)】 昭和34年~現在の鳥栖市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218993