有福島
【ありふくじま】

若松島の北西約１kmにある島。南松浦郡若松町に所属する。面積3.06km(^2)。中央部に標高235mの馬頭山があり，西側斜面は特に急傾斜地で，東シナ海に面する海岸には60mにも達する急崖が形成されている。歴史的にはキリシタンの島として知られ，文政年間大村藩領神ノ浦より来島したといわれる。また，延宝年間には小川庄左衛門によって鯨突組がつくられ，捕鯨業が始められた。現在は漁業が主体で，一本釣り・定置網・養殖業が盛んである。漁生浦橋・防波堤で若松島と結ばれる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7219327