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大浦?
【おおうら】


旧国名:対馬

大浦と書いて「おお」ともいう。対馬の北部,大浦湾の東に位置する。対馬海峡に開口した深い湾内に,大浦・河内・左河内の集落があり,大浦湾の名が地名となったとも説かれる。「津島紀事」にも「本郷西面之大津故也」とある。中世文書には「おう」と見え,「多」とした例もあり,また「大の浦」ともある。朝鮮側史料には追浦とある。そして「大浦」と書き,単に「おお」と称したのは,本来の地名が「おう」で,「おうの浦」が大浦と書かれるようになったのではないかと疑われる。大浦湾口の北面に「竹ノ浦」と称する枝浦がある。これを「続日本紀」宝亀8年正月,渤海使都蒙等南海府を発して対馬島竹室之津に向かったという記事に比定した説があり,大地主神社の由緒には,「古へ此ノ浦ノ総称ヲ竹室之津ト云フ」としているが,根拠は不明。この竹ノ浦と大浦の間に撃方山があり,古代の烽を置いたともいうが,「津島紀略」には,八雲御抄名所部所載の対馬宇都加多山に比定し,また文禄の役の時毛利民部少輔が兵営を設けた所で,俗に毛利の古城と称したとある。山頂から中腹にかけて,山城の跡かと見られる遺構がわずかに残っている。
大浦(中世)】 室町期から見える地名。
大浦村(近世)】 江戸期~明治41年の村名。
大浦(近代)】 明治41年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7219798