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久和
【くわ】


旧国名:対馬

対馬の南部,東海岸に位置する。久和浦の北東,久和川流域に集落とわずかな耕地がある。東の岬には宮ノ岳山があり,南東の岬はオキケイ崎。南は対馬海峡に臨む。地名の由来は「桑林之謂而,古旁里之別邑乎」とあり(津島紀事),桑を植えた地にちなむと思われる。「日本書紀」に雄略天皇16年秋7月,国県に桑を植えるように詔があったと記され,恐らくは初めて桑樹を植えたところであろうという。
くわ(中世)】 鎌倉期から見える地名。
久和村(近世)】 江戸期~明治41年の村名。
久和(近代)】 明治41年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7220556