郡川
【こおりがわ】

大村市内を流れる２級河川。多良岳中腹，大村市黒木町の北西端に源を発し，同市北部を西流して大村湾へ注ぐ。流路延長14.563km・流域面積54.69km(^2)で市内最大。支流に佐奈河内川（流路延長3.425km・流域面積9.9km(^2)），南河内川（流路延長2.244km・流域面積6.2km(^2)）があり，それぞれ今富町帯取，田下町で郡川に合流する。上流の黒木町は避暑地として人気があり，ピクニックやキャンプの客でにぎわう。その下流には萱瀬ダムが，佐奈河内川には重井田ダムがある。萱瀬ダムより下流では１日３万ｔの用水により255.27haの農地を灌漑し，主に水田に利用している。郡川は内水面漁業も盛んで，アユ・コイ・フナ・ハヤ・ワカサギ・ウナギなどが獲れる。遊漁可能期間は漁法によって異なるが，アユは大体７月１日～９月30日，ウナギは４月１日～11月30日，その他は早くて４月１日，遅くて８月１日から９月30日ないし11月30日まで（漁法は手釣・竿釣・たも網・投網・張切網など）。ただし高校生以上（小学生以下は無料・中学生は半額）は漁法により１日300円～１万5,000円の遊漁料を納入しなければならない。昭和59年には稚鮎１万尾を放流した。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7220678