野崎
【のざき】

旧国名:肥前
五島列島の北,小値賀(おぢか)島の東方の野崎島の全域。北から南へ尾根が続き,中程で低くなり,また高くなってさらに南へ走る2つの山系からなり,平地は東側の野崎地区にわずかにあるのみである。北部には原生林を残し,鹿が多く生息しており,鳥・昆虫・植物の種類も豊富で,近年生物地理学上重要視されている(小値賀町郷土誌)。縄文時代の野首遺跡・野崎遺跡,弥生時代~中世期の野崎海岸遺跡,中世期のダントウ山古碑群がある。昭和57年,集落地を除く全島が西海国立公園の一部に指定された。
【野崎(中世)】 鎌倉期に見える地名。
【野崎島(近世)】 江戸期の村名。
【野崎郷(近代)】 年不詳~現在の行政区名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7222227 |




