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御所浦
【ごしょうら】


旧国名:肥後

「ごしょのうら」ともいう。天草諸島のうち御所浦島を中心に,牧島・横浦島および付近の無人島を加えた島々からなる。地名については,景行天皇の寄港にちなむとする伝承があり,御所浦天満宮には,これにまつわるともづなの石が祀られている。古くは下砥岐とも称し,戦国期の「八代日記」永禄7年6月27日条に「上津浦ヨリ,小島子・下砥岐,天草殿ヨリ御去進られ候間,今日知行之由,七月五日に八代ニ任(注カ)進」とあり,当地は天草氏から上津浦氏に去り進められ,上津浦氏の支配下に入った。地内には落人伝説にまつわる地名や祠が多い。御所浦島中央の飛竜山の斜面に近衛様といわれる石祠があり,付近に五輪塔5基・宝篋印塔2基が散在する。東岸寺(本郷)・古屋敷・唐木崎にも五輪塔がある。
御所浦村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
御所浦村(近代)】 明治22年~昭和38年の天草郡の自治体名。
御所浦町(近代)】 昭和38年~現在の天草郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7225215