通詞島
【つうじじま】

天草下島北方にある島。天草郡五和(いつわ)町に属する。東西1.5km・南北0.5km，周囲約４km，最高地点の標高45m。地質は新生代第三紀の上部始新統に属する。昭和60年の世帯数186・人口822。昭和50年に通詞大橋が完成，天草下島と陸続きになった。島名は，中世に南蛮貿易の通詞が住んでいたことにちなむという。対岸の縄文時代の沖ノ原貝塚からは魚骨製の銛や釣針・石鎌・尖石などが出土し，漁労民の定住を物語る。二江港（漁港）が島の東側にあり，沖合いには小亀岩と灯台のある五通岩がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7226430