東郷村
【とうごうむら】

(近代)明治22年~昭和29年の玉名郡の自治体名。菊池川中流左岸に位置し,村の大半は山地で耕地も平坦地が少ない。下津原・大屋・焼米(やいごめ)・高野・志口永・岩尻・久米野・米渡尾(めどの)・榎原の9か村が合併して成立。旧村名を継承した9大字を編成。中世の仁和寺領玉名荘を東郷荘とも称したが,村名はこの東郷荘にちなむ。明治24年の戸数531,人口は男1,426・女1,463。世帯数・人口は,大正9年509・2,627,昭和10年453・2,619,同25年521・2,875,同29年520・2,802。同年菊水町の一部となり,村制時の9大字は同町の大字に継承。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7226546 |