鳩胸川
【はとむねがわ】

球磨(くま)川支流の１級河川。流路延長7.1km，流域面積49.4km(^2)。人吉市の南，宮崎県境の笠置山・加久藤峠付近を水源域として北流，大畑麓町，漆田地区，赤池地区を経て人吉市の東端七地町で球磨川と合流する。中流域には，江戸期に開削された園田溝・天神溝などがあり，谷壁の各所に隧道が通じる。近くには人吉市の上水道として利用される茂賀野の湧水や，酒の神といわれる応永17年造営と伝える松王神社などがある。赤池原町には凝灰岩の甌穴群カマノクドが約300mも続き，県天然記念物となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7227150