臼坪山
【うすつぼやま】

佐伯(さいき)市臼坪にある山。国鉄日豊本線佐伯駅の西750m。標高211m。南に城山(144m)がある。西の山麓を一般県道佐伯津久見線が通る。東の山麓から佐伯市街。南は大字鶴望(つるみ)で新興住宅地。全山雑木林。山から南西にかけて水銀の鉱脈があり,第2次大戦まで採掘された坑道が残る。南東山麓の五所明神社は大同年間の創建と伝え,慶長6年佐伯藩毛利氏入封以来,城北鎮護の神社となった。神社から約400m国鉄日豊本線に沿った西の山手に,西南戦争に従軍し豊日国境地帯で戦死した政府軍将兵および警察官148人の墓地がある。かつては「招魂所の桜」と花の名所にもなっていたというが,今は2,3本しか残っていない。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7229011 |