堅来川
【かたくがわ】

東国東(ひがしくにさき)郡国東町の北部を西から東へ流れる川。字畑にある溜池に発し，東流して東堅来を経て塩屋で海に入る。流長3.5km。２級河川。農業用水で堰15。流域の文化財には，東堅来鳴集落に長木家墓地と国東半島第一の大板碑（県文化財），それに巨大な国東塔（国重文）がある。板碑は角閃石安山岩を用い総高3.36ｍ。碑身の上半分は模様化した梵字（マン）を彫込んでいる。国東塔は角閃石安山岩で造られ，総高3.97ｍ。銘があり，六郷山地域に1330年代に浄土宗化が見受けられたことがわかる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7229709