官島
【かんどう】

佐伯(さいき)湾内の島。大入島の北にある小島。面積397m(^2)。豊後水道県立自然公園・佐伯市海上公園のうち。250m南に地ノ鼻岩がある。島の半分以上は砂岩・頁岩が露出し，頂上にウバメガシを見る。官島・鼻岩とも佐伯市西上浦地区大字二栄(ふたばえ)浦に属する。地形図上に宮島(みやじま)とあるのは誤り。陸地の約１km沖。国鉄日豊本線および国道217号から見えるこれらの姿はすばらしく，二見ケ浦になぞらえる。付近の水深30m，大入島地区と西上浦地区の入会漁場。イワシ・カタクチイワシ・チリメンジャコの好漁場。八幡地区大字戸穴(ひあな)にある日本セメント工場へ津久見から原石を運送する150t級船舶は，彦島・地ノ鼻の近くを航行する。夏の夜の大入島めぐりの観光船が就航する。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7229997