神原渓谷
【こうばるけいこく】

竹田市の南部，祖母(そぼ)山の北側から北流する神原川にある渓谷。神原川は祖母山の北方尾根と緩木山の間を北東流し，神原で波木合(はきあい)川を合流して北流，さらに名子(みおす)川・中角(なかかど)川を合し，門田(もんでん)で緒方川（大野川支流）に合流する。神原より上流は沢が多く，嫗岳社前からは第１，第２，第３の滝と，特色ある滝が見られ，祖母山へと続く。神原から下流の渓谷はその断崖美が川に沿う一般県道神原玉来線からも探勝されるが，新緑や紅葉がすばらしい。県天然記念物のイワメ，渓流の女王といわれるエノハが川にすんでいる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7230465