丹生川
【にうがわ】

大分市北東部を北東流し，王ノ瀬海岸で別府湾に注ぐ。流長9.1km。その間，ほぼ北流する６つの支流（金道(かなど)川・尾田川・炭屋(すみや)川・屋山川・久土(くど)川・佐野川）を合する。流域面積17.3km(^2)。２級河川。水源は九六位(くろくい)山（451.7m）麓の広内(ひろうち)地区。流域の両岸には段丘が形成され，左岸は別府湾に接する大在(おおざい)地区との間に三角形状の台地（丹生台地）を控えている。中流から下流域においての水田地帯には，条里制が施行されたと思われる遺構があり，近世は「丹生五千石」の美田といわれた。地表面下数mに分布する良質の青粘土を利用して日本瓦などの生産が盛んである。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7232422