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大納
【おおの】


旧国名:日向

「おおのう」ともいい,大野とも書いた。鰐塚山地の南部,高畑山の南東麓,宮之浦川・大納川流域に位置し,東は日向灘に面する。地内宮之浦の港に迫る丘陵斜面に箱式石棺3基が発見されており,昭和8年都井古墳として県史跡に指定されたが,現在同所は荒地になり,石棺の所在も不詳。地内の地名についてはいくつかの伝説がある。宮之浦地区の小集落鳥羽様は,鳥羽上皇の崩御した地といい,着船の所を御着場・御着岩と尊び,仮御殿の跡を御成場という。また,山の尾崎に御陵と伝えられる地もあり,鳥羽三社大権現を祀っていたという。宮之浦の地名は上皇の着地によるものといい,あるいは鎮西八郎為朝が琉球に流されるとき,沖合いから放った矢が杉尾神社の森におちたので御矢の浦と名付けたともいう。恋ケ浦は,上皇が東の空を望み都を恋いしのんだことによるという。名谷は,平家の将肥田藤金と17名の臣が落ちのびてきて潜んだところという。肥田藤金の塚もあったと伝える(都井村史)。毎年8月15日の都井岬の火祭り行事は真光寺住職衛徳坊が大蛇を退治した故事に由来し,30mの柱松を大蛇にみたてて鉦を打ちならし松明を投げ上げて燃やすという勇壮なもので,十五夜柱松という(同前)。
大野(中世)】 戦国期から見える地名。
大納村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大納(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7234578