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清水岳
【しみずだけ】


山神(さんじん)ともいう。東臼杵(ひがしうすき)郡椎葉(しいば)村・同郡南郷村・同郡西郷村の境界にある九州山地の山。標高1,204.5m。山頂から稜線が東西・南北に延び,西に笹の峠(1,340.4m),東に尖野(とぎりの)(878.7m)が連なり,南は高峠(1,107.0m)に至る。清水岳山頂と各山頂を連ねる尾根筋はなだらかな緩傾斜部であるが,その他は急斜面の早壮年期山地である。北部は耳川,南部は小丸川の各水系に属す険しい河谷である。地質は古第三紀から中生代にかけての粘板岩・砂岩からなる。山頂を連ねる尾根筋は近代の河川に沿う自動車道ができるまでは,山村の主要な交通路で,椎葉村・諸塚村の各地を結ぶルートと南郷村神門(みかど)を結ぶルートがあった。前者は山神越,後者は神門越(山三ケ越)と呼んだ(日向地誌)。山名の由来は不詳。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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