延岡
【のべおか】

旧国名:日向
檜山南東麓,五ケ瀬川下流域に位置し,東は日向灘に面する。五ケ瀬川および同川水系の北川・祝子(ほうり)川・大瀬川が流れ,五ケ瀬川の河口付近にはこれらの河川が形成した沖積低地が広がる。近世初期までは県(あがた)と呼ばれていた。熊野江に県史跡南浦古墳,南方・大貫に国史跡南方古墳群,祝子・粟野名・稲葉崎・三須・恒富・岡富に県史跡延岡古墳がある。南浦古墳は6基の積み石塚の箱式石棺で,棺内からは人骨と弥生土器などの副葬品が出土している。南方古墳群は五ケ瀬川流域に散在する円墳35基・前方後円墳5基・横穴古墳2基の計42基からなり,所在地により大貫古墳・吉野古墳・天下(あもり)古墳・舞野古墳・野地古墳・野田古墳に分けられる。延岡古墳は円墳21基・横穴古墳7基からなり,このうちの80%が北川と祝子川に挟まれた地区にある。
【延岡城下(近世)】 江戸期の城下町名。
【延岡町(近代)】 明治22年~昭和8年の東臼杵郡の自治体名。
【延岡市(近代)】 昭和8年~現在の自治体名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7235744 |




