福島
【ふくしま】

旧国名:日向

福島川下流域に位置し，南は志布志湾に面する。福島川下流域の平地は福島平野と呼ばれる。地内には昭和８年県史跡に指定された福島古墳があり，前方後円墳３基・円墳15基・地下式横穴１基からなるが，現在は２・３・４・５・８・９・10号墳を残すのみである。このうち３号墳は長清貝塚と呼ばれる円墳，４号墳は剣城塚と呼ばれ，福島小学校の東側にある長径58mの前方後円墳で現在は墳上に護国神社が建つ。毘沙門塚と呼ばれる５号墳は周囲92mの前方後円墳で，墳上に毘沙門天を祀り，周囲120mの円墳である９号墳は霧島塚と呼ばれ，墳上に霧島神を祀る。また，貝塚のゼミガメ塚もある。
【福島(中世)】　南北朝期から見える地名。
【福島院(近世)】　江戸期の広域地名。
【福島村(近代)】　明治22年～大正15年の南那珂郡の自治体名。
【福島町(近代)】　大正15年～昭和29年の南那珂郡の自治体名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7235908