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持田
【もちだ】


旧国名:日向

「もちた」「もった」とも呼ぶ。小丸川左岸の北東部の標高50mの持田台地一帯に位置し,台地より東南に日向灘を眼下にし,北北西に遠く尾鈴の連山をながめる。地名の由来は,比木神社御神幸の時に大年神社(地内鴫野(しぎの))に餅ぐらいの大きさの浜石を拾い持って来て供える風習があることからきているのではないかと伝える。持田台地一帯には国史跡の持田古墳群があり,前方後円墳10基と円墳75基からなる。このうち計塚は主軸の長さ120mの県下屈指の大きさ。埋蔵品の多くは昭和6年に盗掘団によって盗掘されたが,これらの古墳群からは中国より舶載した後漢時代後半鋳造の盤竜鏡のほか,内行花文鏡・獣紋縁獣帯鏡・変形四獣鏡・画文帯環状乳神獣鏡・硬玉製曲玉・垂下式純金耳飾・銀装環頭太刀・家形埴輪などが出土している(持田古墳群)。字東光寺には砂岩に13の仏を浮彫りにした永禄5年の十三仏板碑がある(高鍋町文化財要覧)。
持田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
持田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236225