横島
【よこしま】

県北部，東臼杵(ひがしうすき)郡北浦町の東端に位置する無人の小島。日豊海岸国定公園に属している。直海(なおみ)漁港から南東に約１km延びる突出部（標高182m）の尽きる所に，険しい海食崖が壁立し，約100m幅の水道を隔てて，当島および多くの岩礁群が日向灘の荒波に耐えている。北は，海を隔てて大分県蒲江(かまえ)町の県境に当たり，島から約３kmの地点に遠見山（317.0m）がある。島一帯は九州山地の南部が海に沈んだリアス式海岸で，地質は中生代白亜紀四万十累層群下部の泥質千枚岩からなり，これは南にある高島の頁岩砂岩互層と異なる。当島は険しい地形からなる岩島で，標高50mの山頂部に若干の広葉樹がみられる。島は北西から南東方向に約400mと長く延び，幅は約100m。島名の由来は水平方向に細長い島の形状にちなむ。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7236299