100辞書・辞典一括検索

JLogos

42

吉野方
【よしのかた】


旧国名:日向

酒谷川中流から下流の左岸に位置し,鍵浦ノ尾・大平ノ嶺・小松山の山麓が三面を占め,南は飫肥(おび)平野の一部をなす。西南境界を酒谷川が流れ,その支流倉掛川・八重川(大平川)が地内を東流する。篠カ嶺・鎌カ倉砦・田間砦・小越古戦場など文明年間から永禄年間の伊東・島津氏抗争の激戦跡が多い。昭和10年県天然記念物に指定された飫肥キンモクセイは字永吉の伊地知家邸内にある。このキンモクセイは,樹齢400年といわれる高さ12m・目通り直径約57cmの巨樹で,これほど大きいものは珍しい。明治初年に廃寺となった大迫寺跡には中世の板碑・五輪塔・宝塔・多宝塔などが数多く残り,昭和40年に大迫寺跡石塔群として県文化財に指定された。代表的なものは,永仁3年銘の板碑,文保元年銘の五輪塔,南北朝期造立の多宝塔などである。
吉野方村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
吉野方(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7236311