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加治木
【かじき】


旧国名:大隅

鹿児島(錦江)湾の湾奥部,網掛川流域に位置し,北部一帯にはシラス台地が広がる。地名の由来について「三国名勝図会」に,「天盤樟船の舵より起れり,高古天盤樟の船に蛭児を載せて風に順て放ちしが,此処に漂ひ着しに,其舵より檗芽を生して大木となる,昔し自然に火を発し燃たりけるが,再ひ生出しとぞ,其木は今邑治の通路にある老樟樹なり,邑名を加治木と号するは此縁故なりとぞ,因て加治木の文字又柁木とも書く,近来詞章の類に柁城の字を用ゆる者あり」と記され,この大木は桑幡家にあった老樟のことと思われる(姶良地方の研究/郷土研究号2)。
加治木郷(中世)】 平安末期~戦国期に見える郷名。
加治木郷(近世)】 江戸期~明治22年の郷名。
加治木町(近代)】 明治4~22年の町名。
加治木村(近代)】 明治22~45年の姶良郡の自治体名。
加治木町(近代)】 明治45年~現在の姶良郡の自治体名。
加治木(近代)】 明治22年~昭和32年の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7237013